甲状腺疾患について
甲状腺とは?
甲状腺はのどぼとけの下にあり、蝶々のような形をした臓器です。新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌しており、甲状腺ホルモンは多すぎても、少なすぎても身体に不都合をきたします。
甲状腺中毒症(甲状腺機能亢進症、破壊性甲状腺炎)とは?
以下のような症状が持続する場合は甲状腺中毒症の可能性があります。
・胸がドキドキする。息切れがする。
・体重が減ってきた。下痢が続いている。
・暑がり。汗をかきやすい。疲れやすい。落ち着かない。
・首の前が腫れている。
甲状腺機能低下症(橋本病など)とは?
以下のような症状が持続する場合は甲状腺機能低下症の可能性があります。
・元気が出ない。疲れやすい。
・体重が増えてきた。むくみやすい。汗が出にくい。
・寒がり。頭髪や眉毛が抜ける。
・食欲低下。便秘。
・首の前が腫れている。
以上のような症状があるときは、甲状腺疾患の可能性があります。血液検査、心電図検査、そして甲状腺超音波検査を行って診断します。
甲状腺の内服治療について
甲状腺疾患の治療薬には、甲状腺機能が亢進した時に用いる抗甲状腺薬、甲状腺ホルモンが低下時に用いる甲状腺ホルモン薬の2種類があります。
甲状腺機能亢進症では甲状腺ホルモンの合成と分泌を減らす薬を内服して頂きます。メルカゾールとチウラジールの2種類があります。
一般的には効果の強い、メルカゾールが第一選択となります。副作用出現時や挙児希望、妊娠中、授乳中の方はチウラジールが選択されます。
甲状腺機能低下症では不足分の甲状腺ホルモン製であるチラーヂンの内服をする必要があります。
甲状腺疾患で受診希望の方は火曜日 午後診、金曜日 午前、午後診 高瀬真吾医師を受診して下さい。